がん細胞正常形態復帰作用試験

フコイダンによる「がん細胞正常形態復帰」について、その作用と遺伝子との関係をDNAマイクロアレー法で検討した。

ヒバマタフコイダンのがん細胞正常形態復帰作用試験

試験は、ヒバマタフコイダンを100マイクログラム/mlにしてシャーレに添加し、その後8時間と24時間に対象と共に全RNAをそれぞれ抽出し、遺伝子増幅実験をおこなった。

使用した癌細胞はH-ras癌遺伝子悪性形質転換株細胞W14で、マイクロアレー法で2倍以上に活性のあがった遺伝子(y≧2x)、半分以下に活性が下がったもの(y≦1/2x)を抽出し、かつ、それらの遺伝子の定量的研究をRT-PCR法でおこない、有意差を確認した。

試験結果

がん細胞正常形態復帰作用試験結果

ヒバマタフコイダンはW14細胞の悪性形質転換タンパク質(34A)の遺伝子活性を抑えていた。

そのタンパク質は一般名マトリックスメタロプロテアーゼ-10(MMP-10)と称し、そのタンパク分解酵素作用で細胞の接着物質を分解し細胞を扁平状から紡錘形にしていた。

ヒバマタフコイダンはその生産を抑え、シャーレの基質あるいは細胞間の接着を促し、扁平な正常形態に復帰させていたのであった。

試験:札幌医薬研究所 所長 高橋 延昭

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